シルバコ、ナノメータSEE故障のための統合ソリューションを開発

2004年6月7日、サンタクララ発 - 回路シミュレーションおよびEDAツールのリーディング・ベンダであるシルバコ・インターナショナル(以下シルバコ)は本日、ATLAS 2/3D SEEモジュールおよびSmartSpice SEEモジュールのリリースを発表しました。これらのモジュールは、HIPEXフルチップ寄生RC抽出ツールおよびHyperFaultミックスド・レベル・フォルト・シミュレータと密接に統合され、アナログ、デジタル、およびミックスド・シグナルICデザインで発生するシングル・イベント効果(SEE:Single Event Effect)を特定、解析、緩和する、完全な設計フローを提供します。

「シルバコの統合SEEソリューションは、SEE故障を特定し緩和するための解析ツール・セットを提供する」と、シルバコマーケティング取締役本部長のKenneth Brockは述べています。「このソリューションでは、SEEの完全な特定、キャラクタライズ、および検証を行う各ツールを半導体エンジニアに提供する。」

SEEの緩和を実現する基本的な技術には、ノードへのキャパシタンスの付加、駆動力の向上、電圧の情報、および選択的冗長論理などがあります。それぞれの技術は、乱用すると特に、回路性能に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

SEEの解析および緩和技術はそれぞれ、異なるデザイン・レベルに対して適用されます。デバイス・レベルでは、TCADデバイス・シミュレータが、SEEによってヒットされているデバイスの物理的な動作の解析が行われます。回路レベルでは、SPICEシミュレータによってSEE発生後の回路動作の予測が行われます。セル・レベルでは、キャラクタライズ・ツールによって、セルの(3次元)表示を生成し、それを利用してデジタルEDAツールや論理セルの合成、配線配置を行うブロック化の中に組み入れることができます。ブロック/チップ・レベルでは、フルチップ寄生RC抽出ツールによって、SEEの影響を受けやすい信号が、そのノード容量/抵抗に基づき判別されます。さらに、フォルト・シミュレータによってブロック/チップの論理動作がSEEの影響により誤作動するかどうかが、ゲート・レベル・ネットリスト、誘導/応答テスト・ベクトル、および容量しきい値に基づき判別されます。

「SEEの問題は、発生原因がランダムなSEEであることを除き、ナノメータ・ノイズ・カップリングの問題と類似している」と、R&D部門取締役本部長であるDr. Chris Nicklawは述べています。「ナノメータ・プロセスにおけるSEE故障の高精度な特定、モデル化、および緩和を実現するために、TCADツール、回路シミュレーション・ツール、ミックスド・レベル・フォルト・シミュレーション・ツールの統合が求められている。」

ATLAS 2/3D SEEモジュール
デバイス・テクノロジ・エンジニアは、ATLASデバイス・シミュレーション・ツールによって、半導体デバイスの電気/工学/温度動作のシミュレートを実現します。SEEモジュールでは、エンジニアによる粒子エネルギー(SEEによるデバイスへの損傷が発生)、入射位置、および入射角の変動を可能にしました。SEEに対するデバイスの反応は、コンパクト・モデルやVerilog-Aを介してSPICEに入力されます。

SmartSpiceアナログ回路シミュレータのSEEモジュール

SmartSpiceアナログ回路シミュレータは、複雑なアナログ回路のデザイン、クリティカル・ネットの解析、セル・ライブラリのキャラクタライズ、およびアナログ・ミックスド・シグナル・デザインの検証に必要とされる、極めて優れたパフォーマンスと精度を提供します。SmartSpice SEEモジュールは、コンパクト・モデルやVerilog-AのSEE誘導/応答モデル・ライブラリの、半導体エンジニアによる構築を可能にします。

HIPEXフルチップ寄生RC抽出ツール

HIPEXフルチップ寄生RC抽出ツールは、ナノメートル・プロセス・テクノロジを利用し、階層レイアウトから階層トランジスタ・レベル・ネットリストへの寄生容量および寄生抵抗のノードしきい値に基づく抽出を、3次元の高精度と2次元のスピードで実行します。

HyperFaultミックスド・レベル・フォルト・シミュレータ

HyperFaultミックスド・レベル・フォルト・シミュレータは、Verilog IEEE 1364-2001に準拠したフォルト・シミュレータであり、フォルト・ディクショナリを用いたスタック-アットやSEE故障を検出するためのテスト・ベクタの性能を解析します。HyperFaultは、SDFタイミングを用いたゲート/ビヘイビア・スイッチ・レベルの混在フォルト・シミュレーションをサポートしています。

ご使用について

シルバコのツールは現在、Windows、Linux、Solarisでご使用になれます。ご利用人数や形態にあわせて、永久ライセンス、期限付きライセンス、サイト・ライセンスからお選びいただけます。

シルバコ・インターナショナルについて

シルバコ・インターナショナル(本社:カリフォルニア州サンタ・クララ)は、アナログおよびミックスド・シグナル統合回路の設計用EDAソフトウェアのリーディング・ベンダです。1984年に設立され、TCAD(Technology Computer Aided Design)シミュレーション・ソフトウェア、SPICEパラメータ抽出、回路シミュレーション、物理IC設計/検証ソフトウェア製品を販売しています。これらの優れた製品群と経験豊富なサポートやエンジニアリング・サービスを一体化し、CMOSやBipolar、SiGe、化合物テクノロジにおける豊富な半導体プロセス、デバイス、およびデザイン・オートメーション・ソリューションを提供します。アナログ設計における最高精度を求める最大手のファブレス半導体企業、統合半導体製造会社、大学、統合回路技術者など、その顧客は世界中に広がっています。

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jppress@silvaco.com