ウィーン工科大学とシルバコ、クリスチャン・ドップラー研究所の新設で高性能TCADの開発を加速

技術パートナーシップを生かし、高性能モデルの高速コンピューティングにより3D TCADシミュレーションの拡張性、精度、速度を向上

CDL公式新設時に撮影。左から右へ:シルバコのKathy Pesic、Andreas Hoessinger、David L. Dutton、Eric Guichard、Iliya Pesic、ウィーン工科大学のErasmus Langer博士、ウィーン工科大学のGottfried Magerl博士、新設CDL主任のJoseph Weinbub博士、ウィーン工科大学のSiegfried Selberherr博士

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2015年11月10日
Silvaco, Inc.(以下シルバコ)は本日、ウィーン工科大学マイクロエレクトロニクス研究所(Institut für Mikroelektronik der Technische Universität Wien/TU Wien)と提携し、オーストリアのウィーンに高性能TCADのためのクリスチャン・ドップラー研究所(CDL)を設立すると発表しました。CDLは、先進大学の研究者やシルバコのような革新的企業のエンジニアがリードする、アプリケーション指向の基礎研究施設を提供するものです。シルバコはオーストリア連邦科学研究経済省(BMWFW)と協力し、共同で融資を行ないます。

「先端半導体素子の開発では、試行錯誤に頼ることなく、エンジニアはデバイスを実際に製造する前に、シミュレーションツールを用いてトレンドを見出す必要があります」と、ウィーン工科大学マイクロエレクトロニクス研究所のSiegfried Selberherr教授は述べています。「マイクロエレクトロニクス研究所は数値シミュレーションを専門にしており、特に半導体デバイスのシミュレーション用ソフトウェア開発に焦点を合わせています。当研究所の成否は、ヨーロッパ、全世界の業界パートナーとの密接な協力に依存しており、今回、この新設CDLを介してシルバコと提携し、ULSI半導体デバイスの性能向上に有効で、新技術開発を支援できるツールを開発することをうれしく思います。」

「極度なスケーリングや高精度計算への要求、高アスペクト比に対処する並列演算リソースは、今日の3D TCADアプリケーションに不可欠です」とCDL主任のJosef Weinbub博士は述べています。「製造の研究開発費を増加すれば、さらに複雑なシミュレーションのニーズを生み出すことになります。シミュレーション予算は厳しく、顧客は日常業務の中で成果を生み、最適の生産性を示すシミュレーション・ソフトウェアを求めています。ウィーン工科大学とシルバコの新たな共同研究は、高性能コンピューティングとプロセッサの並列化ならびに新型の物理モデル開発により、精度を維持しながらシミュレーション時間を大幅に短縮させます。」

「ウィーン工科大学のSelberherr博士とそのチームは、マイクロエレクトロニクス分野における物理現象のモデリングとシミュレーションの専門知識でよく知られています。シルバコはお客様がムーアの法則を維持することの一助となる、コスト効率の高い3Dプロセス・シミュレーション開発で彼らと提携できることをうれしく思います」とシルバコの最高経営責任者、David L. Duttonは述べています。「すでに確立されている英国ケンブリッジおよびフランスのグルノーブルの研究所に加えて、この新設CDLは、シルバコのヨーロッパにおける3つ目の研究開発拠点となります。」
www.iue.tuwien.ac.at/hptcad

概要:ウィーン工科大学マイクロエレクトロニクス研究所

ウィーン工科大学マイクロエレクトロニクス研究所の中核的な研究の焦点は、半導体デバイスやプロセスのシミュレーションのためのモデルやソフトウェア・アルゴリズム、ツールを開発することにあります。このようなツールは、既存のULSI半導体デバイスを向上するため、または新技術開発を支援するために利用されます。研究所には製造設備への直接的なアクセスがないため、研究の成否はヨーロッパ、全世界の業界パートナーとの密接な協力に強く依存しています。また、当研究所はオーストリアとヨーロッパの研究プログラムにも関与しています。現在の研究活動には次のようなものがあります:
  • デバイス・シミュレーション
  • プロセス・シミュレーション
  • 高性能コンピューティング
  • メッシング
  • 超大規模集積(VLSI)デバイス
www.iue.tuwien.ac.at

概要:クリスチャン・ドップラー研究団体(CDG)

クリスチャン・ドップラー研究団体(CDG)は、科学と民間セクターの間での優れた協力を生み出すオーストリアのパイオニアと見なされています。25年間にわたり、クリスチャン・ドップラー研究所は、企業と科学の相互利益となるよう、協力パートナーがアプリケーション指向の基礎研究を行なえる機会を与えてきました。同研究所は次のことを行います:
  • アプリケーション指向の基礎研究への融資
  • 新しい知識に企業が効果的にアクセスできるようにし、事業と科学の間のインターフェースとして活動
www.cdg.ac.at

概要:Silvaco, Inc.

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。

本件に関してのお問い合わせ:
jppress@silvaco.com