シルバコ、SPICEシミュレーションの高速化に向けEdXactを買収

先進の寄生素子縮退ツールによりSPICEポートフォリオを強化。高精度のままパフォーマンス向上を実現。

米国カリフォルニア州サンタクララ発 ― 2016年6月2日

Silvaco, Inc.(以下シルバコ)は本日、同社子会社であるフランスのInfiniscale SAが、集積回路の寄生素子縮退分野の革新的企業であるEdXactの過半数株式を取得したと発表しました。EdXactの技術は、SPICEシミュレーション、SRAMの3次元RC抽出、さらにはアナログおよびメモリ設計用のばらつき解析ソリューションといったシルバコの先端プロセスに向けた製品群をさらに強化することになります。

半導体プロセス技術の進歩に伴い、回路性能に影響する寄生効果を正確に評価するため、モデル化すべき回路素子が指数関数的に増えています。ダブル・パターニング・リソグラフィの利用、メタルレイヤーの増加およびFinFETへの対応によって、解析すべき寄生効果も増大しています。この複雑性に対するイノベーションがなければ、従来の実行時間でのシミュレーションは実現困難となり、開発期間を満たすためには精度を犠牲にしなければなりません。しかし不十分な精度はシリコンの不具合につながり、危険なトレードオフとなってしまいます。

フランスのグルノーブルで2004年に設立されたEdXactのJivaro製品は、すべてのタイプの寄生素子に対応する比類のないネットリスト削減機能を提供します。シルバコのSmartSpiceのような高性能なシミュレータと組み合わせれば、このテクノロジーは精度を犠牲にすることなく、シミュレーションの実行時間およびメモリ使用量を劇的に削減します。Jivaroは大手IC設計企業に数多く採用されており、さらにその需要は拡大しています。

「EdXactの技術が、回路シミュレーションを加速するツールとしてシルバコのポートフォリオに加わることを歓迎します。」とシルバコの最高経営責任者David L. Duttonは述べています。「今回の買収により、集積回路の研究開発センターが位置するグルノーブルにおける当社のヨーロッパ事業が拡大します。EdXactの優れた導入実績はシルバコの顧客基盤を強化し、当社の成長目標の実現に寄与するでしょう。」

Jivaroに加えて、EdXactのVisoおよびBelledonneもシルバコ製品の方向性に合致しています。Visoは、先端プロセスのレイアウトで重要となっている配線間の寄生問題に対し、ポイント・ツー・ポイント解析を提供します。シルバコはInVar Primeをこの分野にリリースしており、VisoおよびEdXactのチームは、顧客が直面する課題を解決するための新技術とチームの拡大をもたらします。

Belledonneは、ファンドリ企業が顧客へのRC抽出デッキ提供の迅速化とLPEツールの検証作業に役立ちます。シルバコは既にTCADおよびSPICEモデリングにおいてこうした企業と緊密に協力しており、Belladonneは先端プロセスのPDK開発にふさわしいツールです。

「EdXactの縮退機能とシルバコのシミュレーション技術の組み合わせは非常に強力です。」とEdXactの最高経営責任者Joel Alanisは述べています。「この相乗効果は、シルバコのグローバルなインフラを活用することで、世界中のお客様に重要な技術を提供することとなるでしょう。」

概要:Silvaco, Inc.

Silvaco, Inc.は、TCAD、EDAソフトウェアのリーディング・プロバイダです。プロセス/デバイス・シミュレータや、アナログ/ミックスド・シグナルIC、パワーIC、メモリなどの設計自動化ツールを提供しています。また、Silvacoは、TCADからサインオフまでの完全な開発設計フローをカバーする製品ラインナップを半導体企業に提供します。ディスプレイ、パワー・エレクトロニクス、光学デバイス向けシミュレーションや、放射線の影響やソフトエラーに対する信頼性検証、先端CMOSプロセスやIP開発向けシミュレーションなど、幅広い用途に対応できるさまざまな製品を取り扱っています。Silvacoはこれまで30年以上にわたり、お客様がコストを削減して市場投入までの時間を最短化し、競争力のある製品を開発することに貢献してきました。Silvacoは米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、北米、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地に事業拠点を構えており、今後も世界中のお客様に優れた製品とサポートを提供してまいります。
www.silvaco.com

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jppress@silvaco.com