Verilogシミュレータ
Silos™は、Verilog HDL IEEE 1364-2001準拠の使いやすいVerilogシミュレータです。多数のデザイナに採用され、1986年以来、業界標準ツールとなっています。強力なインタラクティブ・デバッグ機能により、生産性の極めて高いFPGA、PLD、ASIC、およびカスタム・デジタルICデザイン環境を実現します。
特長
- Verilog HDL IEEE 1364-2001に準拠し、PLI(プログラミング言語インタフェース)を備え、言語拡張をサポートするVerilogシミュレータ
- 生産性の高いインタラクティブGUIデバッグ環境(データ・アナライザ、トレース・モード、階層エクスプローラ、ソースコード・エディタで構成)
- 標準搭載の構文チェック機能により、HDLのシンタックス、機能、デザイン・ルールを、500以上のチェック項目で検証可能。シミュレーションと論理合成間の不一致、レース・コンディション(シミュレータ間で相違が発生する記述)、クロック・ドメインの同期チェックなど、多彩なルールを採用
- コード・カバレッジ機能を搭載した使いやすい検証環境
- RTCA/DO-254 Design Assurance Guidance for Airborne Electronic HardwareのAppendix Bに対応
- お客様とサード・パーティ企業の大切な知的財産を守る、シルバコの強力な暗号化技術を利用可能
豊富な機能
- Verilog HDL IEEE 1364-2001に準拠し、generateステートメントやワイルドカード機能をサポート
- スイッチ、ゲート、ビヘイビアの各レベルで動作可能なマルチレベルHDLシミュレータ
- プロジェクトごとの設定情報(プリファレンス、ディレクトリ、オプションなど)をファイルに保存することで、効率的なマルチ・プロジェクト管理が可能
- [すべて保存]メニューにより、設計者はシミュレーションの全履歴を確認可能
- [シミュレーションを保存]および[シミュレーションを復元]コマンドにより、シミュレータのすべての状態をファイルに保存し、保存時点からのシミュレーションの再実行に使用可能
- IEEE 1364 PLI対応により、設計者やFPGAベンダは、DLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)を介してVerilog拡張言語を使用可能
[データ・アナライザ]ウィンドウにVerilog記述をドラッグ&ドロップすると、波形として表示できます。
[データ・アナライザ]では、[入力信号をトレース]ウィンドウとコード・エディタを使用し、値が不明となる原因をトレースできます。
優れた操作性
- 使いやすいGUIにより、ユーザの習熟度によらず作業効率の高いシミュレーション環境を構築可能(Silosは、米国有数のVerilog教本7冊や大学のVLSIデザイン過程の多くで採用)
- 階層デザインを分かりやすく表示する階層エクスプローラにおいて、デザイン内の任意の変数をドラッグ&ドロップですばやく選択/表示可能
- インタラクティブな環境により、モデル式、変数、モジュール、信号、ベクタ、レジスタのすべてに、リアルタイムでアクセスおよび解析可能
- 共通のGUIにより、信号の選択、タイムスケールの設定、バス幅、ステータス・ウィンドウ、タイミング・マーカ、ブックマーク、およびバス定義が可能
- ソースコード・エディタでは、停止、開始、ブレークポイントの行番号や、変数や式の値のポップアップ、コード・カバレッジ情報などをインタラクティブに表示
生産性の高いシミュレーション環境
- 数10万ゲート規模のデザインを対象とするインタラクティブ・デバッグにおいて、コンパイル時間は不要でありながら、コンパイル型Verilogシミュレータに匹敵する速度で結果を出す高性能なシミュレーション・エンジン
- インタラクティブなインタプリタ型Verilog環境において、HDLソースコードの編集、インクリメンタル・ブレークポイント、ステッピング/時間指定シミュレーション、リアルタイム表示、エラー検出などマルチタスクで実行可能
- カスタマイズ可能なマルチウィンドウ構成の[データ・アナライザ]では、パンやズーム、タイミング・マーカ、信号や式をドラッグ&ドロップしてアナログ/デジタル波形を表示する機能などに対応
- トレース・モードでは、任意の信号に接続されているすべてのファンインを、回路の全階層にわたって瞬時にトレース、表示可能
- [ウォッチ]ウィンドウでは、シングル・ステップの実行中に、信号や変数の値を表示/強制変更可能(ドラッグ&ドロップによる簡単な操作)
[データ・アナライザ]でT1マーカを置いた箇所に対し、ソースコード・エディタでソースコードをハイライト。値、範囲、時間をポップアップ表示します。
アナログ波形は、ピースワイズ・リニア・フォーマットまたはステッピング・フォーマットで表示されます。
構文チェック機能
- 500以上のデザイン・ルールによるチェック
- レース・コンディション(シミュレータ間で相違が発生する記述)やクロック・ドメインの同期チェック
- 論理合成可能性をチェックし、シミュレーションと論理合成間で不一致が発生するおそれがある箇所をレポート
- 推定されるレジスタ、ラッチ、ステート・マシンならびに順序回路の詳細なレポートにより、同期するハードウェアに合成されるゲートの使用を最適化
- FSM(状態遷移機械)を抽出し、冗長または未遷移な状態を解析
- テスト容易化設計に基づいた検証を実行し、テスト不能回路の先行識別を実現
- 充実したレポート・フィルタリング・システムにより、的確な情報を表示し、エラーの修正を支援
FAA規格DO-254の試験に対応
RTCA/DO-254 Design Assurance Guidance for Airborne Electronic Hardwareは、連邦航空局(FAA)の認定する規格であり、航空搭載電子機器システムの安全性を確認する方法として、航空搭載システムの複雑な電子機器の設計の検証を行います。
Silosのコード・カバレッジ・レポート機能は、RTCA/DO-254 Design Assurance Guidance for Airborne Electronic Hardwareに準拠したAppendix B のElemental Analysisへの適合試験について、レベルAおよびレベルBに対応しています。
Silosの生成するコード・カバレッジ・レポートには、ライン/ステートメント・カバレッジ、オペレータ/論理式カバレッジ、ならびにブランチ・カバレッジがあります。レポートは、テキストファイルとしてエクスポート可能であり、またSilosのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)でインタラクティブに確認することもできます。単独で実行された複数のシミュレーションによるコード・カバレッジ・データを1つのレポートにまとめることが可能です。
ビヘイビア・ソース・コードの特定のラインやブロックからのカバレッジ・レポートを、ユーザー設定により有効または無効にすることが可能です。不要なtime 0のイベントは、カバレッジ結果から自動削除されます。
Silos Inputs/Outputs
Rev.042513_23