現在のモバイル機器には、多種多様なセンサが搭載されており、できるだけ少ない電力で、できるだけ高速に情報を伝達する必要があります。MIPI Allianceは、この要求を実現するために業界のリーダを集め、周辺機器とセンサを接続する新しいインタフェースの標準規格を制定しました。
I3Cは、従来のI2Cインタフェースと一定の互換性を保ちながら、ピン数削減、パフォーマンス強化、消費電力を低減する利点を持っています。2020年1月に発表された新標準規格であるI3C V1.1は、さらに高速な最大100 Mhzのインタフェース速度を実現し、他にもI2CからI3Cへの移行を支援する多くの新機能を持っています。
Paul Kimelman氏は、35年間ASICボードおよびソフト・ウェアの設計、構築を行ってきました。Paulは、カリフォルニア大学サンタクルーズ校で学位を2つ取得しています。1つは情報科学、もう1つは生理心理学です。現在は、NXP SemiconductorsでAutomotive Microcontrollers and ProcessorsのPlatform Architectを務めています。それ以前は、NXPでMCU ArchitectureのSenior Director、さらに以前は、Texas InstrumentsおよびARMのSenior Architectでした。
Paulは、経歴のほとんどをMCUおよび組み込みシステムに費やしてきました。ARM ARMv7-M (Cortex-M) の構築以来は、Cortex-MベースのMCUに注力しています。Paulは、MIPI I3Cの仕様化に積極的に貢献しており、2016 Leadership awardを受賞しました。
開発中の次世代製品にI3Cを搭載することを検討している、チップ・アーキテクト、エンジニア、プロダクト・マネージャ